はじめに:「とりあえず放置」が一番の失敗だった

父が他界したのは2021年の春。残されたのは築45年、固定資産税評価額120万円の地方の実家でした。 「いつか片付けよう」と思いながら3年が経ち、その間に払い続けた費用を計算したとき、頭が真っ白になりました。


放置3年で実際にかかったコスト

項目年間費用3年合計
固定資産税約8万円約24万円
火災保険約3万円約9万円
草刈り・清掃(年2回)約6万円約18万円
現地確認の交通費約4万円約12万円
合計約21万円約63万円

3年間で63万円を「何も生まない家」に費やしていました。


最初に試みた「自分で売る」の失敗

不動産会社に査定を依頼したのは相続から半年後。返ってきた言葉は「値付けが難しい」でした。

実際に複数社に当たった結果:

  • A社:「200万円で出してみましょう」(1年間売れず)
  • B社:「買取なら50万円」
  • C社:「解体費用100万円かかるので、実質マイナスです」

地方の物件は売り出し価格の設定ミスで何年も塩漬けになるケースが非常に多いです。


転機:一括査定で状況が変わった

知人に勧められ、不動産一括査定サービスを使ったのが2023年。 同時に6社から査定が届き、価格にこれだけ差がありました。

  • 最低査定額:30万円
  • 最高査定額:175万円

同じ物件で145万円の差。この差が生まれる理由は、各社の「買いたい物件の基準」が全く違うからです。 地元の買取専門業者が「古民家リノベ需要」を見込んで高値を付けてくれていました。

ポイント:地方物件は必ず複数社に同時査定を依頼すること


最終的な結果

最高査定を出した地元業者と交渉し、142万円での売却に成功。 3年間で63万円を無駄にしながらも、最終的にはプラスで終われました。

あと3年放置していたら「特定空家」に指定され、固定資産税が最大6倍になっていた可能性があります。


今から動く人へ:私がやり直すなら

  1. 相続直後に一括査定を複数社に依頼する
  2. 「地元の買取専門業者」を必ず1社以上混ぜる
  3. 売れなければ空き家バンクへの登録も並行する
  4. 毎年固定資産税を払い続けるのは「ただの出費」と割り切る

まとめ

空き家の「とりあえず放置」は最もコストがかかる選択です。 完璧な解決策を探すより、まず査定だけでも動いてみることが損を最小化する近道でした。